「わたしの歌はわたしたちの歌」――ELAIZAの約半年ぶりの新曲「わたしたち」がすごくいい!
ELAIZAの約半年ぶりの新曲「わたしたち」がすごくいい。延々とリピートして聴いてしまうのは、いつになく軽やかで弾むようなテンポと、ミニマムだがアクセントのあるトラック、そして何より、スキップしながら歌うようなELAIZAの歌声によるものが大きい。「伝えたいものがある」とばかりに強く歌い上げるヴォーカライゼーションの良さもあるが、歌い手に気負いがないと、歌い手が楽しそうにリラックスして歌っていると、こうもスッとこちらの気持ちに、日常に入ってくるものか。
〈わたし
Working laughing eating sleeping
雨の日も
Working laughing eating sleeping
めげないぜ
Working laughing eating sleeping
大丈夫
Working laughing eating sleeping〉
自分と身近な人に対して、「毎日色々あるけど、きっと大丈夫。がんばろか」と背中をポンと押してくれるELAIZAのリリックも、シンプルだが聴くたびに染み入ってくる。ついループして聴いてしまうマジックは、ELAIZAが「わたしたち」の気持ちを汲んで歌ってくれているから。それがちゃんと届いているからだと思う。