ナタリー・ワイズが19年ぶりのニュー・アルバム『Open Sky』をリリース。今でしか創れない音が此処に在る
BIKKEのスポークン・ワーズ、斉藤哲也のピアノ、キーボード、高野 寛のヴォーカル、ギターという構成で、2001年に結成されたNathalie Wise(ナタリー・ワイズ)。一聴した瞬間に脳内に映像が喚起されるひとときがゆったりと過ぎていく音像は、他に類を見ない。3枚のアルバムを残すも、活動休止。ところが、結成20年の2021年に「再奏」を果たした。そして、パンデミックを経て、この5月に19年ぶりのニュー・アルバム『Open Sky』がリリースされた。そこには、20年前の若さの一瞬を捉えた青春映画でなく、長い歳月を辿っていくことの楽しみを感じるような長編映画があった。今だから創れる音楽が其処に在る。過去を振り返るのも悪くないという気付きをもたらせてくれたのだ。久しぶりに3人に逢った。