ゴリゴリのヒップホップから、切ない王道J-POPまで縦横にソングライティングする甲田まひるという22歳の才能
22歳のシンガー・ソングライター、甲田まひるが7月にリリースした1stフル・アルバム『22』が素晴らし過ぎる仕上がりでヘビロテ。英語と日本語が交互に入ってくる、スキルの高いフロウで披露される強気なヒップホップ楽曲で引き込まれたと思ったら、切なくて繊細で弱気な内面を掬い上げたJ-POP王道楽曲が続いてくる。さらには、元々ピアニストであった彼女のキャリアの原点と言えるジャズやラテン・フレイヴァーがトッピングされてくる。だが、どの曲も細かいところまで音色は練りに練られている。俳優、ファッション・モデルをおこなっているだけに、ややもすると本質が届きにくい状況もあるかもしれないが、とてつもなく高いレヴェルのソングライターであり、すべてを独力で作り上げるサウンド・クリエイターであることがこの1枚を聴けば、瞬時に理解できることだろう。そんな甲田が、9月13日、
「One More Time feat.Gottz」、
「M feat.SANTAWORLDVIEW」、「Ame Ame Za Za feat.YINYO」の新曲3曲を含めた『22 Deluxe Edition』をリリースした。9月16日〜10月1日〈天王洲 銀河劇場〉、10月6日〜10月9日〈京都劇場〉で上演の出演舞台『チェンソーマン ザ・ステージ』のリハーサルで多忙な中、話を訊いた。