デビュー30周年、リイシューと記念ライヴでICEが奇跡の復活。国岡真由美とプロデューサー土屋 望が語り合う
1993年、国岡真由美(ヴォーカル)+宮内和之(プロデューサー、ギタリスト)のユニットとしてデビューしたICE。この後、90’sのミュージック・シーンを席巻する、プロデューサーとフィメール・ヴォーカルというスタイルは、彼らが先鞭を着けた。70’sのソウル・ミュージックにインスパイアされた洗練されたサウンドは、時代の気分にピッタリとフィット。1996年リリースの4thアルバム『We’re In The Mood』は、『オリコン』週間チャートで初登場8位とブレイクを果たす。それから11枚のオリジナル・アルバムを発表してきた2007年、宮内和之が、5年の闘病生活の後、死去。が、2009年、ice(小文字)名義で、ギター・レスのスリーピース・バンドというスタイルで活動を再開。現在、ソロとしても精力的に活動する国岡だが、ICEデビュー30周年の2023年、幻の未公開音源で構成された『ICE Early Years [1990-1992]』と、ベスト・アルバム『ICE Complete Singles』 がSHM-CDとアナログ盤で、1st〜8thのオリジナル・アルバムがアナログ盤でリリース。そして、30周年記念ライヴが、4、7月に渋谷、7月に大阪で開催され、大きな喝采で迎えられた。そこで、今回、国岡と、彼らを見出し、デビューに導き、5thアルバムまでA&Rを担当した土屋 望の2人にICEの革新性について語ってもらった。