今月のテーマは「サントラ」！
堀田・山崎のプレイリストは以下サイトよりお聴きいただけます。
お使いのサーヴィスから、連載を読みながらや外出の時など、様々なシーンでぜひお聴きください！

BARFOUT!24年2月号_『the SOUND TRACK』AKANE HOTTA

1:20th Century Fox Fanfare / クイーン
2:Somebody To Love / クイーン
3:Voodoo Mama / ジャスティン・ハーウィッツ
4:ひそかな夢 / ダン・スティーヴンス
5:No Time To Die / ビリー・アイリッシュ
6:The Story / ノラ・ジョーンズ
7:Society / エディ・ヴェダー
8:Seasons of Love / ロザリオ・ドーソン、テイ・ディグス、イディナ・メンゼル
9:Both Sides Now / エミリア・ジョーンズ
10:The Moon Song（Film Version） / スカーレット・ヨハンソン&ホアキン・フェニックス

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BARFOUT!2024年2月号_『february 2024~the soundtrack~』JIRO YAMAZAKI

1:男たちの旅路 / ミッキー吉野グループ
2:愛のバラード / 大野雄二
3:男と女のテーマ / フランシス・レイ
4:La dolce vita / ニーノ・ロータ
5:都会のテーマ / さだまさし
6:The Sheltering Sky Main Theme / 坂本龍一
7:Arthur’s Theme（Best That You Can Do） / バート・バカラック
8:Love Theme from “Sunflower” / ヘンリー・マンシーニ
9:Arrivée des camionneurs（From “Les demoiselles de Rochefort”） / ミシェル・ルグラン
10:Nuovo Cinema Paradiso（Titoli） / エンニオ・モリコーネ

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また、本誌では省略されてしまった、山崎プレイリスト紹介のロング・ヴァージョンをBARFOUT!WEB限定で公開！

山崎 僕の方はですね、一度全部歌モノで作ってみたのですが、色々考え、最終的にインストで揃えました。1曲目は、先ごろお亡くなりになられた名脚本家の山田太一さんで、『ふぞろいの林檎たち』など、日本の名ドラマを生み出した方が〈NHK〉で手掛けた作品『男たちの旅路』から、「男たちの旅路」を。ミッキー吉野グループって、のちのゴダイゴで。ちなみに10歳の頃、僕が生まれて初めて買ったサントラのレコードです。そして次が『犬神家の一族』の主題歌である「愛のバラード」。大野雄二さんって日本のサントラを色々作られた方なのですが、一番有名なのが『ルパン三世』シリーズで。
堀田 そうなんですね。
山崎 あのおどろおどろしい、戦後の昭和20年代の感じを見事に曲にされています。でも、美しさもあるところが曲として評価され、ずっと残っている所以なのだなと感じるんですよね。3曲目はフランシス・レイの「男と女のテーマ」。『男と女』という映画のテーマ曲です。この曲はどこかで聴いたことがあるのではと思うのですが、1950〜60年代頃のフランスは“ヌーヴェルヴァーグ”と呼ばれ、新しい感覚の映画監督がたくさん輩出された時代であったとのことで。有名なところだと『勝手にしやがれ』という作品。二十歳くらいの時にこの辺りの作品にハマり、映画館で観たりしていたんですけど、当時のことを思い出す名曲です。次が「La dolce vita」（ニーノ・ロータ）、『甘い生活』という映画のサントラです。この作品は、イタリアの上流階級を描いた作品で。音楽が本当に素晴らしく、忘れられない1曲です。そして一転、『北の国から』「都会のテーマ」（さだまさし）。
堀田 急展開ですね（笑）。
山崎 （笑）年齢によって感じるものが違うと思うので、ぜひ今、観てみてほしい作品です。『ショーシャンクの空に』などと同じレヴェルで泣きますから！（笑）。で、6曲目、坂本龍一さんの「The Sheltering Sky Main Theme」。『シェルタリング・スカイ』はアフリカを彷徨う2人を描いた、スケールの大きな映画。映像もすごいのに、負けていないばかりか、むしろこの曲が映像美をさらに引き上げているようで。高いレヴェルのセッションがなされています。
堀田 曲も壮大なものですよね。聴くだけで涙しそうなくらいに美しい楽曲だなと思いました。
山崎 まさしく。そして次が80年代の『ミスター・アーサー』という映画のサントラ、「Arthur’s Theme（Best That You Can Do）」。バート・バカラックは僕が世界で一番好きな作曲家で。堀田さんも耳にしたことのある曲がたくさんあると思います。8曲目は「Love Theme from “Sunflower”」（ヘンリー・マンシーニ）。『ひまわり』というイタリア映画のサントラです。主演のソフィア・ローレンの美しさ、そして演技が素晴らしい名作です。次は60年代のフランス映画『ロシュフォールの恋人たち』の曲なのですが、「Arrivée des camionneurs（From “Les demoiselles de Rochefort”）」。
堀田 この曲、聴いたことがありました。
山崎 ミュージカル映画の名作中の名作です。ミシェル・ルグランという作曲家も映画作曲界の巨匠なんですよ。そして最後は、ベタだけど「この曲でしょう」という「Nuovo Cinema Paradiso（Titoli）」（エンニオ・モリコーネ）。聴くだけで『ニュー・シネマ・パラダイス』のあのラスト・シーンが蘇ってきて泣けてきます。
堀田 分かります。また観たくなりますよね。
山崎 こんな感じで作ってみました。ちなみに名映画作曲家の方々をリスト・インさせるという裏テーマがありました（笑）。
堀田 作曲家さんという括りで見ても、素晴らしい方が多く手掛けられていますよね。『ロシュフォールの恋人たち』が気になったので、早速観てみようと思います。
山崎 堀田さん、絶対お好きだと思います！