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その瞳に惹きつけられる近藤 華。連続ドラマ初レギュラー出演となる『ばらかもん』で、共感の多い役柄に挑戦中

AUG. 8 2023, 11:00AM

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撮影 / 森 康志
文 / 岡田麻美

透き通って光を反射する瞳からは、内に秘めた意志を感じさせる。つい目で追ってしまうような存在感を持つ近藤 華は、2021年に14歳でデビュー後、CMやドラマ、舞台で着々と経験を重ね、鮮明な印象を残してきた。現在放送中のドラマ『ばらかもん』では、主人公の若き書道家・清舟(杉野遥亮)が東京から移住した長崎県・五島列島で出会う、現地の女子高生・珠子を演じている。珠子は親友の美和(豊嶋 花)と共にのびのびと学生生活を謳歌しながらも、漫画家を志し趣味に生きるオタク少女。書くことをなりわいとする清舟にはどこか通じ合うものを感じている。

 

近藤は珠子について「何かに熱中してしまう気持ちはとても分かる」と共感していた。本人も物作りや表現が好きで、幼少期からバレエを習ったり、絵を制作している(近藤は菅田将暉のMV『ギターウサギ』でクリエイティヴ・ディレクターやアニメーション制作も務めた)。だからこそ、物を作る人が何を考えているのか興味があるし、作品を生み出す人自体が好きだという。物事の原点を知りたいという好奇心が、芝居にも表れて瑞々しい演技を見せてくれる。突き抜けた創作意欲と透明感を持った逸材だ。

自分のしたいことや目標がある人って強い

バァフ 初めてご登場いただくので、近藤さんご自身のことからお伺いさせてください。幼少期にバレエを習っていたり表現することは元々お好きだったと思うのですが、女優業はどういうところに惹かれましたか。

近藤 私は、自分の人生を楽しく生きられるようにしたいと小さい頃から思っていました。だからたくさんの経験をしたくて、女優というお仕事はいろんな人の人生を演じられるのが魅力的で。役の上ではあるけど、色々な学生生活や職業を体験できることが楽しそうだなと思って、目指すきっかけになりました。バレエで踊るのも好きだったんですけど、バレエは自分の感情をダンスに入れて表現するものなんですよね。例えば悲しいっていう感情でも、ストレートに言葉ではなく踊りで見せるから、いつもの自分の表現とはちょっと違うようになることもあります。その点、女優という職業は一番最初に出すのが感情の表現になるので、私は伝えやすいなと思いましたし、お芝居をするのはすごく好きです。

バァフ 近藤さん今高校生ですけど、2021年のデビューからCMやドラマ、舞台も経験されています。作品を重ねてきて、お芝居に対する考え方や気持ちに変化はありますか?

近藤 そうですね。最初は「演じよう」と思ってお芝居をしていて、自分から演技を発信していこうと取り組んでいましたが、一緒に演じる相手がいるからその感情になるわけで、自分だけから浮き出るものではないんだと気付きました。それは作品に出させてもらったり、演技のワークショップに行くうちに感じて。だから今一番注力しているのは、相手をちゃんと見ようとすることです。とは言っても不安なので事前の準備はしてしまうんですけど、演技が固まりすぎないように何パターンか考えていきます。まだ怖くなっちゃうというか緊張しちゃうし、慎重な方かもしれないです。

バァフ 菅田将暉さんのMVでアニメーションを披露されていますが、絵を描くことで湧くインスピレーションがお芝居に活きていることはありますか?

近藤 絵を描くこと自体も大好きですし、すべてのイメージの素になります。私は演じる役が決まった時に、こういう性格だったらどんな姿形になるだろう?って、その子のイメージを膨らませて人物像を絵で描いてみるんです。今回は原作漫画がありますけど、台本を読んだ自分の中での印象でタレ目な感じだったのと、私が演じるので少し雰囲気は私に近い感じの絵になっていましたね(笑)。

バァフ 演じる珠子は中学2年生で、漫画家を志しているインドア女子です。どういう女の子だと思って演じていますか?

近藤 思ったことを何でもストレートに口に出すタイプではないけど、好きなことには熱を入れられるというか、しっかりと自分の意見を持っています。そういう部分はとても共感できます。あと、珠ちゃんはちゃんとしたオタクなんじゃないかな?と思っていて。以前、高校の国語の授業でオタクを調べる機会があったんですけど、オタクの定義は「社会一般からは価値を理解しがたい場合もある」とされていたんです。だから、よく周りを見ているし友達もいるけど、あまりにも熱中している時はしゃべり方をほわ〜っとさせたり、少し不器用なところが見えた方がいいかな?と考えました。

バァフ ドラマのオフィシャルHPの相関図で珠子の紹介文に「書くことをなりわいとする清舟には何か通じ合うものを感じている」と書かれていて。1つのことに情熱をぶつける部分は、近藤さんにも通じ合うものがあるように感じます。

近藤 それはすごくあります。表現をしようと思う人って、何かしら自分の中に思っていることがあるし、自分のしたいことや目標がある人って強いですよね。高校では美術を選択しているんですけど、絵の上手な子がいて、その子が何を考えて描いているのかすっごく知りたくなるんです。話を聞くと、「だからこういう色彩なのか」と納得する時もあるし、やっぱりみんないろんなことを考えて普段から絵を描いていたり、努力があってこうなっているんだって思います。私自身も絵を描きますけど、実は妹の絵がとても良くて私は大好きで、的を得た助言もしてくれるんですよ。ある時「一点に集中せずに全体を見たらバランスが分かるよ」と言われて、我が妹ながらに視野が広いな、なるほどなと学びました(笑)。それって絵だけじゃなくて、何かを表現する時には大事なことですよね。

バァフ 珠子は、主人公・清舟役の杉野さんと、なる役の宮崎莉里沙さん、同級生・美和役の豊島さんと同じシーンが多いですよね。撮影現場はどんな雰囲気ですか。

近藤 特になるちゃんが役のままですごく元気で、パワーをもらっています。杉野さんは気さくに声を掛けてくれて、ひょうきんな感じで現場を盛り上げてもくれます(笑)。一方で、何気なくそのシーンの演技の方向性をみんなに共有してくれたり、私たちにもどう演じたいのか意見を聞いてくれて、本当に頼もしいんです。豊島さんとは同じ高校生役っていうのもあって普通にお友達になりたかったし、よくお互いの学校の話をします。今回はみんな仲の良い役なので、現場では積極的に自分からもコミュニケーションを取っています。

バァフ 近藤さんご自身は、ちょっと難しい問題や壁に当たった時に、どう乗り越えようとしますか?

近藤 ハードルの高い問題があった時、私は一旦忘れる時間を作るようにしています。多分、集中力が他の人よりも高いみたいで、映画を観たりするとその作品に集中できて、辛いことを1回忘れられるんですよ。その時間は、他のことを一切考えられなくなるんです。そこで頭の中を解放して、何か他の道がないか探してみます。壁を乗り越えようとするだけじゃなくて、どこか抜け道や隙間がないかな?とか考えて。私はネガティヴになると、たいしたことでもないのに落ち込んじゃったりするので、一旦ズルズルと落ちるのを止めて、冷静になって良い案を探りたいので、切り替えは大事にしています。

©フジテレビ

 

『ばらかもん』

演出/河野圭太、植田泰史、木下高男、北坊信一

出演/杉野遥亮、宮崎莉里沙、田中みな実、綱 啓永、豊嶋 花、近藤 華、山口香緖里、飯尾和樹(ずん)、田中 泯、荒木飛羽、中尾明慶、遠藤憲一、他

毎週水曜22時より〈フジテレビ〉系にて放送。〈TVer〉〈FOD〉でも配信中

 

【WEB SITE】
www.fujitv.co.jp/barakamon

INFORMATION OF HANA KONDO

【WEB SITE】
topcoat.co.jp/Hana_Kondo

 

【インスタグラム】
@hanakondo_official

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