ドラマ『RoOT / ルート』主題歌「Roller Coaster」から見えた音楽の原点。経験や感情と向き合い、生み出す音楽に込めたSIRUPの想いとは
自身のルーツであるネオ・ソウルやR&Bをベースに、経験してきた事柄や感情、ひいては社会性を伴うメッセージを含んだ楽曲を多くリリースしてきたSIRUP。デビューから7年目となる現在、新曲「Roller Coaster」がドラマ『RoOT / ルート』に起用された。恋愛模様や人間関係の不安定さをローラー・コースターに重ねた本楽曲は、ソウル出身のシンガー・ソングライターSUMINとレーベル・メイトのA.G.Oとともに制作したR&Bナンバー。ミステリアスなドラマの雰囲気にマッチしたダークでソリッドなビートから、お洒落で都会的な印象を与える1曲となっている。
世相や情勢、その環境が取り巻く人々の精神を繊細かつ敏感に感じ取り、ジャンルに囚われない洗練されたサウンドへと昇華するスタイルで音楽を発信してきたSIRUP。将来への不安や苦悩、葛藤、恐怖を拭い、「音楽ってこんなに自由でエンパワーメントされるものなんだ」とポジティヴ・マインドへ浄化される感覚になるのは、音楽に対する淀みのない真っ直ぐな姿勢にあることは明白だろう。ネガティヴになった時は是非、彼の音楽を聴いて最高の気分になってほしい。きっと、自然と踊ってしまうようなグッド・ヴァイブスな気持ちになれるに違いない。今回のインタヴューでは新曲「Roller Coaster」を軸に、彼の音楽性や音楽を通じて届けたいメッセージの原点を紐解いていく。