Saigenjiがカヴァー&インストゥルメンタル曲で構成され、完全ソロ録音のニュー・アルバムをリリース
彼の歌声に魅せられてからどのくらいの歳月が流れただろう。1975年広島に生まれ、沖縄、香港、東京育ち。南米のフォルクローレ、ブラジル音楽をバックボーンに、ソウル、ジャズもクロスオーヴァーするシンガー・ソングライターにてギタリスト。これまで数多くの国で演奏してきたそのスタイルはオリジナリティに満ちている。それはこの初のカヴァー&インストゥルメンタル曲で構成されたニュー・アルバム『COVERS & INSTRUMENTALS』を聴けばすぐに分かる。数々の名曲がSaigenji節に落とし込まれた素晴らしい解釈。オリジナルのインスト曲はサブスク・オフィシャル・プレイリストで選曲され、それぞれ40万回再生されてきた。若い時のがむしゃらさが前面に出た演奏もカッコ良かったが、年齢を経て、単に枯れるのではなく、芳醇さを醸し出す、艶がある今のSaigenjiはとても素敵だ。今宵もこの1枚を肴にお酒が進むことだろう。