あの衝撃作に榮倉奈々が再び挑戦。Amazon Audible『Nのために』がリリース。時を経て伝わったメッセージは?
「当時の気分や肌感は覚えていて、ある意味トラウマと言っても過言ではないくらい、自分の中に残っています」——2014年にドラマ化された湊 かなえ原作の『Nのために』に主演した榮倉奈々はこう語る。それまでもそれ以降も、数々の作品に出演してきた榮倉を以ってここまで爪痕を残した衝撃作。それに再び挑むということは、彼女にとってどんな意味合いがあったのだろうか?
高層マンションに住むセレブ夫妻の殺害事件を発端に、現場に居合わせた大学生の希美(ドラマで榮倉が演じた)、成瀬、安藤、西崎の罪と愛を描くミステリー・ドラマをAmazonのオーディオブック、Audible(書籍を朗読した音声コンテンツを配信するサーヴィス)で榮倉が朗読。声の仕事の難しさは壁となったようだが、それ以上に『Nのために』と今、向き合ったことは、彼女の人生にとって実りある経験だった。「今も試行錯誤している」と自身の不器用さを真摯に吐露してくれた榮倉だからこそ、身をもってこの作品の背景に潜んでいたメッセージの1つを感じ取ったに違いない。