初の武道館ワンマン・ライヴ、アジア・ツアーと躍進を遂げる新進アーティストiriの音楽に迫る
繊細でありながら魂の宿った芯のある歌声とじっと耳を傾けたくなるメロディ。どんな精神状態にあってもiriの歌を聴けば救われるように感じるのは、言葉にし難い感情を丁寧に掬い上げ、美しい表現へと昇華してくれるからであろう。彼女の楽曲を聴き、自分自身を肯定してくれるような温かみのある包容力を感じたことがある人も少なくないはずである。
3月には自身初の〈武道館〉ワンマン・ライヴ『iri LIVE at 武道館』の開催を果たし、初のアジア・ツアー『iri Asia Tour 2024』も先日完走したばかり。活動規模も着実に大きくなっているが、音楽に対する姿勢は本格的に歌い始めた当初から変わらず、常に試行錯誤し、その先を見据えているマインドからも彼女の強さやこだわりが窺える。今回のインタヴューでは、日本のみならず海外でも愛されている彼女の音楽について、リキッド・ファンク・チューンの新曲「Run」のことを中心に、ライヴや楽曲制作に関して訊いた。