バァフアウト! でも活躍のドキュメンタリー写真家・名越啓介が写真展『Familia 0565』を〈KKAG〉にて開催
ドキュメンタリー写真家として、世界各地のマイノリティーな人々と寝食を共にする独特な撮影スタイルで被写体の素顔を引き出してきた写真家の名越啓介が、4月12日から29日まで、東京・馬喰町のアート・ギャラリー〈KKAG(Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery)〉にて写真展『Familia 0565』を開催する。
南米出身者が多く住む「保見団地」は愛知県豊田市に存在。名越は2014年より約3年間、ここに住みながら日系ブラジル人を撮影し、2016年に写真集『Familia 保見団地』を発表した。今回の展示のポイントは、名越が初めて、撮影した想いを文字にして作品に記載していること。また、2021年に彼らと再会した時の写真から約35点が展示されていることだ。
今年劇場公開された役所広司主演の映画『ファミリア』はこの写真集がモチーフとなったことでも知られるが、『Familia 保見団地』の魅力は、10代の若さ漲るブラジル人たちの自由なエネルギー。家族の絆の強さが強烈に感じ取れる写真は、まさに人間讃歌だ。(堂前)