写真家・HIRO KIMURAが切り取る色気と狂気、本能的魅力――至高のコラボ・コレクション×5人のカリスマを写した写真展『HEROES』を開催
写真家・映像作家のHIRO KIMURAにとって、被写体が持つ哲学、バックグラウンドにまで敬意を払い、向き合うのは至極当然のことだ。ゆえに、人物から放たれる温度、エナジー、生き様を捉えた、時代の潮流に左右されることのないポートレイトの数々がその手から生まれてきた。
日本を代表する著名人男性をモノクロの世界で写したポートレイト展『HERO』シリーズをはじめ、グローバル・ブランドのヴィジュアル・ディレクション、さらにはテレビCMの監督も手掛けるなどその仕事は多岐に渡る。幾多の現場を経験してきた彼を以ってしても「ハイ・プレッシャーだった」と振り返るのが、今回の〈Yohji Yamamoto POUR HOMME(ヨウジヤマモト プールオム)〉と〈ISAMU KATAYAMA BACKLASH(イサム・カタヤマ・バックラッシュ)〉によるコラボレーション・コレクションの撮影だ。被写体に迎えたのは、加藤雅也、佐藤タイジ、中村達也、花田裕之、谷中 敦。当初は、至高のコレクションを纏う彼らを写したイメージ写真のみだったが、HIROの発案により、ムーヴィー、写真集、さらには写真展『HEROES』の開催と大きく発展していった。唯一無二の独創的なコラボレーションにいかに立ち向かい、どのような可能性を見出したのか 。
20代でスタイリストとしてキャリアをスタートさせ、30代でフォトグラファーに転身。『バァフアウト!』、『ステッピンアウト!』でも長きに渡り関係性を積み上げてきた、編集長の山崎が訊いた。