生田斗真とヤン・イクチュンが極限のサヴァイヴァルに挑む 山下敦弘監督の映画『告白 コンフェッション』
親友のジヨン(ヤン・イクチュン)と雪山で遭難し、かつての殺人を告白された浅井(生田斗真)。死を覚悟したからこそ懺悔したはずが、直後に山小屋を発見し、2人は助かってしまう。明らかになった罪を抱えて一夜を過ごすうち、徐々に募っていく互いの猜疑心は爆発し、一線を超えた攻防を繰り広げる。
アクションでもどんな芝居でも圧倒的な存在感をスクリーンに放つ生田斗真と、映画『息もできない』では監督・主演などを自ら手掛けて国際的な注目を集めたヤン・イクチュン。2人のタッグだけでもどんな映画になるのだろうかと期待が高まるが、さらに、監督は珠玉の日本映画を生み出してきた山下敦弘で、原作は福本伸行作、かわぐちかいじ作画の漫画『告白 コンフェッション』。
極限の精神状態に陥る浅井とジヨンの感情に揺さぶられ続ける、スピード感のある表現は、「監督にとっても、僕らにとっても挑戦だった」と生田は言っていた。これだけのキャリアを持っていても、新しい扉を開けようと意欲を燃やし、役柄に対して真摯に悩み考えている。それは2人共、芝居と作品に対して、変わることなく心からピュアな気持ちで打ち込んでいるからだと思う。純粋さを持ち続けられる人は、こんなにも強くたくましい。
取材現場での生田斗真とヤン・イクチュンは、たまに冗談を言い合いつつ和やかな雰囲気。役の上であっても強烈にぶつかり合った間柄にはとても見えない様子で、対談では互いを称えながら、アイデンティティに関わる話まで色々と聞いた。