ドラマ『RoOT / ルート』のオープニング・テーマ「近頃」から見えた、Bialystocksの音楽との向き合い方とは
映画『オッドタクシー』の完全オリジナル続編として放送された、ドラマ『RoOT / ルート』のオープニング・テーマ「近頃」を手掛けたBialystocks。本ドラマは、小さな探偵事務所で働く若い探偵2人が、奇妙なタクシー運転手の素行調査から次第に大きな事件へと巻き込まれていくヒューマン・ミステリー。その物語の幕開けを、アコースティック・ギターと耳元で囁くような優しい歌声で華やかに立ち上げた。「物語がどんな佳境を迎えていたとしても、その世界観にそっと寄り添うような楽曲にしたかった」と話すように、日常のどんなシチュエーションにも自然に溶け込んでしまう、形容し難い不思議な魅力を持つ楽曲だ。
先日、ホール・ツアー『Bialystocks Tour 2024』を終え、今秋に3rdアルバムのリリースも控えている彼らは結成から5年が経った今もお互いの関係性は変わらず、直向きに音楽と向き合っている。楽曲の制作に至っては、それぞれの良さを引き出し合い、その時の最適解を導き出すスタイル。今回のインタヴューではヴォーカル・甫木元 空の視点でBialystocksの音楽性について深掘りしたが、肩肘はらず自然体で生み出される音楽だからこそ、底知れぬ魅力が彼らには詰まっているようだ。