曽我部恵一がポップ・ソングとラップの2枚のニュー・アルバムを同時配信リリース
多作な曽我部恵一だが、昨年11月にニュー・アルバムを2枚同時に配信リリースしたことには驚いた。しかも、曽我部ならではのシビアな現状認識をポップ・ソングに落とし込んだ『ハザードオブラブ』と、もう1枚は全編ラップの『ヘブン2』という振れ幅の大きさに。が、どちらもほとんど、曽我部自身による制作であり、先に書いた現状認識、ユーモア、さらに、今を日々を懸命に生きている生活者の視点であることが共通されている。ゆえに2枚で1つ。ネガとポジであることが分かり、同時にリリースするということの意味が強く伝わってくるのだ。2023年の怒涛のライヴが終わり、年明けの午後、下北沢で逢った。