影山拓也(IMP.)が挑む主演舞台『星列車で行こう』。再演を通して考える“夢”の可能性とは
IMP.のメンバーとしても活躍中の影山拓也が昨年、自身初の単独主演を務めた舞台『星列車で行こう』。歌舞伎俳優であり、舞台の演出や世界中の芸術家とのコラボレーションもおこなう人間国宝・坂東玉三郎が演出と補綴を担う本作がこの度、満を持して再演することが決まった。再演というだけあって、ストーリーや劇中歌は更に深みのあるものに。悩みを抱えた青年たちが“夢を見つけられる”という伝説の「星列車」に乗り込み、何者でもない自分と対峙することで新たな希望を見出していく物語だが、今年は新たなキャストも迎え、青年たちの旅と成長が描かれる。
影山が演じる太郎は何不自由ない恵まれた環境で育ちながらも、“自分がないこと”に悩んでいる。そして、星列車で出会う次郎(松田悟志)は孤独な過去から闇バイトに手を染め、逃げている最中。歌舞伎俳優の装いをした五郎(松村龍之介)は夢が叶わず、誰かに必要とされたいと願う日々。ファンタジーの世界観の中で美しく展開される物語ではあるが、悩みを抱えながらも前進しようともがく彼らの姿は決して現実離れしていないリアルなものだ。影山は「太郎たちが抱えている闇に共鳴する場面もあるはずだし、少しでも希望を感じてもらえたら嬉しい」と話す傍らで、彼自身も再演という心地良いプレッシャーを感じながらより良い舞台を届けようと模索していた。
初の単独主演として走り切った昨年。今年も夢を追い求める太郎と時を同じくして、影山自身も更なるステージへと歩みを進める。