舞台『眠くなっちゃった』で初のKERA作品に挑む奈緒。心沸き立つ体験が予感させる新たなる俳優像の幕開け
劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ×緒川たまきによるユニット「ケムリ研究室」が、待望の新作舞台『眠くなっちゃった』をこの10月から上演する。現代よりも前の時代の人々が考えた“未来の姿”をベースにほろ苦いSF劇が描かれるそうで、公開されているわずかなトピックから様々な想像を巡らせられるのも、「ケムリ研究室」作品の魅力の1つ。彼らの舞台は初参加となる奈緒も、物語にゆっくりと身体を預けている最中だ。実験的に進められる稽古は新感覚であり、「日々自分が変われている」実感があるのだと言う。
そびえる舞台セットが存在感を放つ稽古場の一角にておこなったインタヴューでは、穏やかなトーンながら、沸き立つ衝動を感じさせていた奈緒。瞳を目一杯輝かせながら語ってくれた。