セカンド・バースとも言うべき、新たなグルーヴを獲得したクレイジーケンバンド。横山 剣に訊く
かれこれ20年以上聴き込んできたが、9月にリリースされたクレイジーケンバンドの23rdアルバム『世界』を聴いて驚いた。これだけ長いキャリアを積み、メンバーの年齢もヴェテランの域に達しているのに、新たな扉、新たなグルーヴ、新たなサウンドを獲得することに成功しているのだから! それには近年サウンド・メイキングに参加し、前作からサウンド・プロデューサーとしてクレジットしているgurasanparkと、今作から加入したドラマー、白川玄大という2人の貢献度の大きさが明らか。生演奏で一発録音されているのはバンドならではだが、明らかに他のメンバーのポテンシャルが引き出されているのだ。先行シングルとなったミドル&メロウな「SHHH!」、TVでも披露されたオリエンタル・フレイヴァーがトッピングされた「観光」の2曲を何も知らずに聴けば、新しいバンド?と錯覚することであろう。伸び代感溢れる今のクレイジーケンバンドについて、横山 剣に訊いた。