ネオアコ、ギター・ポップ、初夏感。カジヒデキが、5年ぶりのニュー・アルバムをリリース
初夏。それは、目に映るものすべてが瑞々しく、肯定的で楽天的な感覚に包まれる季節。いつしか季節が変わり、いつまでも初夏に留まることはできないことを、ビターな現実認識と共に知った。が、カジヒデキは、ニュー・アルバム『BEING PURE AT HEART〜ありのままでいいんじゃない』で、いつまでも、そこにいることができることを、ソングライティングの魔法で証明した。大事なのは、「視点」であるということ。70歳でも、キュンとする青春映画を撮ることができる映画監督のように、カジヒデキは、ありのままでいようとする。それは、強い意志がないとできないこと。これからの季節、この1枚を浴びて外に出てみたい。もう一度。