比類なき表現力、白鳥玉季がドラマ『いちばんすきな花』に寄せる想い
男女の関係性を含蓄のある台詞で紡ぎ、回を増すごとに話題となっているドラマ『いちばんすきな花』で、主人公の塾講師・潮ゆくえ(多部未華子)の生徒・望月希子を演じている白鳥玉季。学校の集団行動に馴染めなかった過去もあり、学校の先生ではなく塾講師の道を選んだゆくえが向き合う、希子もまた学校に溶け込めていない。ただ、人と群れることが苦手なだけで、希子はひょうきんさや明るさも持ち合わせている。白鳥は希子の個性に心を寄せて、友達について語るかのようにインタヴューに応えてくれた。
今年出演した大河ドラマ『どうする家康』の茶々役は、静かな気迫が宿り、目が離せないほどの鮮烈な印象が話題に。子役から活動し、ドラマ『凪のお暇』、映画『ステップ』など多くの作品でも、胸に迫り記憶に残る演技を見せてきた。一方で、素顔の白鳥は天真爛漫さを持った柔らかな人柄でもある。話を聞くと映画『流浪の月』の現場で意識が変わってきたと言うが、他にも、彼女が触れてきた芸術やイマジネーションの源が感性を高め、表現へと注がれているように感じる。これからたくさんの素晴らしい芝居を見せてくれるだろう、底知れない魅力を持った新星だ。