今月のテーマは「スピッツで10曲」！
堀田・山崎のプレイリストは以下サイトよりお聴きいただけます。
お使いのサーヴィスから、連載を読みながらや外出の時など、様々なシーンでぜひお聴きください！

BARFOUT!24年6月号_『ROCK spitz』AKANE HOTTA 

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https://1link.jp/barfout

1:優しいあの子 / スピッツ
2:春の歌 / スピッツ
3:桃 / スピッツ
4:青い車 / スピッツ
5:海を見に行こう / スピッツ
6:ヒバリのこころ / スピッツ
7:スパイダー / スピッツ
8:美しい鰭 / スピッツ
9:正夢 / スピッツ
10:楓 / スピッツ

BARFOUT!2024年6月号_『june 2024〜blue period from spitz〜』JIRO YAMAZAKI 

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1:サンシャイン / スピッツ
2:スカーレット / スピッツ
3:ホタル / スピッツ
4:ババロア / スピッツ
5:群青 / スピッツ
6:ビギナー / スピッツ
7:僕はきっと旅に出る / スピッツ
8:グリーン / スピッツ
9:花と虫 / スピッツ
10:讃歌 / スピッツ

また、本誌では省略されてしまった、山崎プレイリスト紹介のロング・ヴァージョンをBARFOUT!WEB限定で公開！

山崎 今回僕は歌詞に注目して選曲しました。1曲目は「サンシャイン」。初期の曲で、春を通り越して初夏の瑞々しさを感じる1曲です。2曲目は「スカーレット」。〈このまま 時が流れても　ひとつだけ 小さな 赤い灯を　守り続けていくよ〉という歌詞に、ピュアな感性がずっと変わらないでいてほしいという想いを感じます。

堀田 歌詞を深く読まれていますね。

山崎 次は「ホタル」。批評的であり哲学的で、死をも連想させる歌詞です。死があるからこそ、生を感じる――今この瞬間を大事にしたいと思わせるという。4曲目は「ババロア」。ババロアは柔らかくて触るとすぐに壊れてしまいますが、ナイーヴさやピュアな感覚を歌っていると思いました。〈輝くためのニセモノさ だから俺は飛べる〉というフレーズから始まる激しい歌詞にも関わらず、タイトルとのギャップに怖さを感じますが、魅力的です。5曲目は「群青」。これも先ほど堀田さんが仰っていたように海ソングですね。一点の曇りもない眩しい1曲。この曲のテーマは、若い頃の蒼さは日常の中で色褪せてしまうけど、もう一度取り戻したいということなのかな？と。草野マサムネさんにとって海は完璧で安心できる場所で、ある意味、理想郷なのだと思います。だからこそ身近なテーマではないかと深読みしてしまいます。次は「ビギナー」。〈同じこと叫ぶ　理想家の覚悟　つまずいた後のすり傷の痛み〉という言葉は、理想だけでは生きていけないけど、自問自答を繰り返し、草野さんなりの答えを出しているというか。

堀田 〈慣れないフォームで走りつづけるよ〉という歌詞も良いですね。

山崎 7曲目は「僕はきっと旅に出る」。これも優しい曲ですが、引っ掛かるフレーズが随所にありまして。〈きらめいた街の　境目にある　廃墟の中から外を眺めていた〉という歌詞など、旅に出ることは簡単なことではなく、日常から抜け出したい想いが表れていると思います。最後の2曲は近年のアルバムから「花と虫」と、「讃歌」。最近のアルバムは草野マサムネさんの蒼さを大切にという横軸と、辿ってきた人生の流れという縦軸も入っていると思います。スピッツの曲はそれぞれが自分自身を投影できるような歌詞が多いですが、最近の曲は草野さんご自身のことを歌っている私小説のような歌に聴こえます。

堀田 草野さんと同年代の山崎さんならではの考察ですね。

山崎 「讃歌」の〈だからやがて変わり行くこと　新しい　歌で洗い流す〉という歌詞もすごく刺さりました。自分の大事にしている価値観をずっと信じ、その上で、今、この瞬間が素敵だと想う感覚。そんな瞬間をパッケージするような歌詞が素敵だと思います。

堀田 スピッツの歌詞は草野さんの生き様を見ているようですね。

INFORMATION OF AKANE HOTTA

ナヴィゲーターを務める「ENEOS FOR OUR EARTH 〜ONE BY ONE〜」〈J-WAVE〉が毎週土曜14時〜14時30分にて放送中。主演ドラマ「ドラマNEXT『好きなオトコと別れたい』」（〈テレ東〉他）が毎週水曜深夜0:30より放送中

【WEB SITE】
topcoat.co.jp/akane_hotta

【Instagram】
@akanehotta

INFORMATION OF JIRO YAMAZAKI

【Instagram】
@jiroyamazaki