CULTURE

3rdアルバム『EQUINOX』をリリースし、新たなチャプターへと前進するJO1。メンバーの川尻 蓮が語る、境界を打ち破ったその先について

OCT. 6 2023, 11:00AM

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撮影 / 福永俊樹
ヘア&メイクアップ / 西尾さゆり
文 / 上野綾子

JO1はここからまた新たな航海を始めていくだろう。3rdアルバム『EQUINOX』は、そう感じさせる作品だった。2ndアルバム『KIZUNA』の後、『MIDNIGHT SUN』と『TROPICAL NIGHT』という2つのシングルを打ち出した彼ら。その集大成となるのが『EQUINOX』だ。昼と夜、夢と現実。相対する2つのものが曖昧になるという意味を持つタイトルからは、この先JO1がどのようなところへ飛び立っていくのか、期待せずにはいられない。本作には、ポップスからダンスが輝くディスコ・チューン、ヒップホップにバラードまで、今のJO1だから表現できる豊かな楽曲群が溢れんばかりに詰まっている。これまで積み上げてきたものを一度手放し、新たな可能性へと挑むJO1。そのこれからにも、引き続き注目していたい。

 

そんなJO1から、今回登場いただいたのは川尻 蓮。彼と言えば、ダンス=動の美しさを思い浮かべるだろうが、この日撮影した写真からも  写真は瞬間を切り取る静のものだが  躍動感が漂っていた。そこに立つだけで音が聴こえてくるような、存在感を放つ人だ。

色々な経験をしていろんな表現を学んできたからこそ、楽曲の雰囲気や伝えたいことを、色々な方法で届けられるようになった

バァフ 今回はシングルとしてリリースされた『MIDNIGHT SUN』と『TROPICAL NIGHT』シリーズの完結作で。境界を破って進むというコンセプトが、これまでの流れを綺麗に回収し、1つの大きなものになっていると感じました。タイトルを聞いた時に、これまでの活動が結び付くような感覚はありましたか?

川尻 ありました。今の僕らを表現してくださったタイトルだと思うのですが、実際に今はツアーの最中で、また新しい世界へと進んでいる実感があって。アジア・ツアーも控えていたりと、夢だったものが次々現実になっていくのをタイムリーに感じているので、そこはまさしくだなと思います。

バァフ 開催中のツアーは、これまでの公演とは違い、オーディエンスからの反応もダイレクトにある場で。

川尻 そうなんです。これまではこれまでで、本当にできる限りの応援をしてくださっていたことは伝わっていたのですが、予想以上の熱量で返ってくるリアクションに、僕たちも驚きながらもめちゃくちゃ嬉しくて。何かアクションを起こせば起こすほど、みんなの熱もどんどん上がっていくので、お互いに盛り上げ合えているようで、とても楽しいです。と同時に、声が出せる環境でのライヴの盛り上げ方をもっと考えないといけないなと思っています。ライヴ感みたいなものって、やっぱり作り上げるのは難しいです。その場で感じたものをすぐに出さなきゃいけないじゃないですか。「今日はダンスが決まった時に盛り上がるな」、「カメラに抜かれている時に、良い表情をしたら喜んでくれるな」、「今日は演出を観て盛り上がってくれているんだな」とか。そういう反応を感じながら「今日はこうしてみようかな」と考えたり。本当にいろんなことが肌感で分かるので、その日を探りながら公演するのが良いのだなと、最近ようやく掴めてきた気がします。

バァフ パフォーマンスしながらのステージで、そこまでのことを考えられる余裕があるなんてすごいです!

川尻 (笑)僕はもともとダンサーとしても活動していたのですが、その頃からステージ上で色々と考えているタイプだったんです。その頃に比べると経験も増えたので、余裕は出てきたと思いますが……。

バァフ ドーム公演、海外公演もこれからですし、ツアー中、どんどんパワー・アップされていくのでしょうね。話を戻すと  前アルバム『KIZUNA』は、テンポやサウンド、歌詞なども勢いのある楽曲が多い印象でした。が、『EQUINOX』はさらに先の、どこか覚悟を決めたようなどっしりしたものを、1曲目の「Venus」の1フレーズ目からビシビシと感じて。

川尻 その通りでございます(笑)。メッセージ性が強くなったのもありますし、僕たちも少しずつ色々な経験をしていろんな表現を学んできたからこそ、楽曲の雰囲気や伝えたいことを、色々な方法で届けられるようになった作品なのかなと思います。「Venus」はまさに、綺麗で壮大な雰囲気があって。切なさも感じさせるけど、前進している。伝えたいことが明確に、強くあるからこそ、聴いた人がそれぞれ色々なところに何かを感じてもらえたら。僕たちのことを知らない人にも届いて欲しい曲です。

バァフ 自分にとっての大きな存在がここでは描かれていますが、JAM(JO1のファンの呼称)のみなさんがJO1のみなさんへ感じていることでもあるんじゃないかなと、聴きながら感じていました。

川尻 わぁ、そうか……。僕らはJAMを想いながら歌っていたので、そういう見方があると言ってもらえると繋がっている感じがしてすごく素敵ですね。

バァフ この曲は、THE BOYZのSUNWOOさんが作曲チームに参加されていますよね。

川尻 すごいことですよね。作曲についてお話を聞けたわけではないのですが、アルバムの制作中に『KCON LA 2023』でTHE BOYZさんのステージも拝見していたので、先輩の強さ、エネルギーはしっかり感じてきました!(笑)。

バァフ (笑)2曲目の「RadioVision」は雰囲気がガラッと変わり、ポップな曲調が特徴的なダンス・ソングですね。〈思い出になる いつか今日も〉という歌詞も、タイトルを象徴する言葉だと思いますが、川尻さんは先々、今のことをどんな風に思い返すだろうと思いますか?

川尻 うーん。意外とハイライトではなく日常の小さなことだったりするのかなと思いますね。「RadioVision」の詞には今までの曲名が散りばめられているので、この曲を聴くとその時々のことが既に思い浮かびます(笑)。

バァフ JO1と言えば、パフォーマンスのレヴェルの高さも魅力の1つですが  先ほどお話に出た『KCON LA 2023』も、初の海外イヴェントでありながら、圧巻のステージを見せられていました。SEVENTEENの「Super」のカヴァーも、SNSでみなさん「ヤバい!」と言っていましたよ(笑)。

川尻 あはは(笑)。嬉しいです。

バァフ JO1は、ダンス・レッスンにおいて、トリートメント作業というものをおこなっていて、川尻さんが担当されているんですよね。

川尻 グループでパフォーマンスをする時は、足並み揃える瞬間をちゃんと作ることを意識していて。メンバーが11人いて、一斉にザッ!と揃うとそれだけでカッコ良いじゃないですか。それを際立たせる緩急をまずは考えています。あとはグループで魅せる瞬間、「今はこういう魅せ方をしよう」というマインドもメンバーと統一することを気にしていますね。大きいところだと。

バァフ 川尻さん個人となると、今度はどういうところに意識が向くのでしょうか。

川尻 11人でのパフォーマンス中に、ソロで魅せるタイミングってそんなに多くはないのですが、自分に視線を集中させたい時は、ストレートに表現しないようにはしています。例えば手を上げる動作でも、ただ上げるのではなく、ちょっとキツそうに上げるとか、気持ち良さそうに上げるとか。アクション1つでも色々な種類があると思うので、動作の1つひとつを考えながら形にしています。1曲3分ちょっとの時間の中で「僕だけを見てほしい!」となる時間って本当に数秒だと思うので、その数秒でも惹きつけられるようにという想いでいますね。

バァフ やはり表現と感情は紐付いているものなのですね。

川尻 そうだと思います。ダンサーだった頃は、動きに色や音を付けることを意識していたんですけど、JO1になってからはダンスだけじゃなく、表情も見られるようになって、さらに歌もある。僕の中では、つまみが増えた感じです。動きは切なさ80パーセント、表情はちょっと悲しい、みたいな(笑)。つまみが色々あって、細かいニュアンスを変えている感じです。

バァフ 音を付けていく作業も面白そうですね。

川尻 それこそ、今、本当に少しずつではあるんですけど、作曲の勉強をしていて。僕以外のメンバーも勉強しているんですけど。打ち込みで、最近は好きな音を作ったりして遊んでいます。

バァフ どういうものを作るんですか?

川尻 音楽って聴いていて気持ち良い瞬間があると思うんです。「あ、今上がってるな」みたいな。僕は一瞬無音になった後盛り上がるのが好きなんですが、そういう、聴いていて気分の上がるものですね。音を作って自分の好きなタイミングで入れるのが、最近の発散になっています(笑)。

バァフ 良いですね! 創作のタネになりそうです。

川尻 そうですね。創作で言うと、あとはモノマネすることも無意識的に意識しているかもしれません。僕から自然と出ない動きってどうしてもあるじゃないですか。メンバーでも他のアーティストでも、全然関係のないその辺を歩いている人でも、見ていて一瞬の動きが良いなと思ったら一度モノマネしてみます。自分の動きから、どこの何を足してみたら、もしくは引いてみたらそれに近づくのか?を見て考えてモノマネすると、さっきのつまみが増えるというか。見たことのないことはそもそもアウト・プットできないので、色々なものを色々な角度から見るようにしています。

バァフ 確かに人の動きって観察すると面白いですよね。

川尻 そうなんですよ。それこそメンバーでも「緊張している時ってこういう動きするんや〜」と未だに気付いたりします(笑)。

バァフ そこから回り回って何かの振りに繋がる可能性がありますし。

川尻 そう、可能性はあります。ないかもしれないけど(笑)。

『EQUINOX』
発売中
〈LAPONE Entertainment〉

INFORMATION OF JO1

開催中のツアー『2023 JO1 2ND ARENA LIVE TOUR ‘BEYOND THE DARK’』の追加公演が11月24日、25日に〈京セラドーム大阪〉にて開催決定。また、“LIMITED EDITION”として、ジャカルタ、バンコク、台北、上海でのアジア・ツアーも決定!

 

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