CULTURE

『オオカミちゃんには騙されない』でも話題の古屋呂敏に、ドラマ『VIVANT』や初舞台の話を訊く

JUL. 17 2023, 11:00AM

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撮影 / テラモト ユウ 
スタイリング / 勝見宜人(Koa Hole inc.) 
ヘア&メイクアップ / 仲田須加 
文 / 堂前 茜

古屋呂敏に取材するのは2度目だが、軽やかで柔らかな空気感はやっぱり変わらない。誰と話す時も同じトーン、同じテンション。ふんわりした笑みに無理はないし、「自分が」、「俺が」といった承認欲求の強さも感じない。けれどインタヴューしてみると、以前とは少し違った考え方に、彼が柔軟に変化していることに気付く。周りに目を配りつつも、自分の意見を言う時は言う。表現すること、自分を曝け出すことに、腹を括ったようだ。

 

配信中の〈Netflix〉の恋愛リアリティー番組『オオカミちゃんには騙されない』の話で盛り上がりつつも(古屋は「ロビン」という愛称で登場、落ち着いた雰囲気と裏表のないそのキャラクターはここでも健在で、参加メンバーからは信頼と好感度を高く得ている)、7月16日から始まったばかりのドラマ『VIVANT』、そして8月からスタートする音楽朗読劇『Song Storytelling in BAROOM「銀河鉄道ノ夜」』についての話も訊いた。今の彼の「前へ、前へ」というチャレンジングなスタンスが伺えると思うが、古屋の何とも言えないチャーミングさも感じ取って欲しい。

理性的になってしまうところはあると思います。ただ僕、できると思います

バァフ この記事が掲載されるのが、ちょうどドラマ 『VIVANT』の1話の放送後となりますので、どんなお話なのか、掲載可能な範囲でお伺いできればと。

古屋 そうですよね、現時点で全然情報が出ていないですもんね。このお話は——物語が始まるきっかけに関わる役を僕がやらせてもらっていて。

バァフ え、そうなんですか。すごいじゃないですか。

古屋 そうなんですよ。というか、もう本当に、ありがたい話で。僕丸菱商事という商社で働いている、水上 了というサラリーマンの役で。ある事があって1億ドルを誤送金してしまうんです。そこから物語が始まります。僕の上司役が堺 雅人さんです。堺さんに言われてお金を送ったら、1億ドルを誤送金してしまっていたっていう。エリート・サラリーマンだったのですが。で、誰の責任なんだ?というところで、「お金を取り返してこい」と、堺さんがモンゴルに飛び立つところから物語がどんどん進んでいきます。

バァフ 何とかそのお金を堺さんが取り戻して奮闘していく様がエンタメになっているというドラマですか?

古屋 いや、何というか……。

バァフ ミステリーがありつつ、犯罪クライムものでもありつつ、人間ドラマでもある、というような?

古屋 そうですね、どう表現していいか分からないのですが、全部が入ったドラマです(笑)。今までの日曜劇場のドラマ、『下町ロケット』、『半沢直樹』、『ルーズヴェルト・ゲーム』、『ノーサイド・ゲーム』、ああいう作品の濃いエッセンスがギュッと詰まった作品になっていると思います。盛りだくさんです。観ている方が裏切られることもたくさんありますし、展開として、次どうなるのか?まったく読めない物語になってもいます。

バァフ 阿部 寛さんはどんな役ですか?

古屋 阿部さんは公安警察の役ですね。

バァフ 阿部さんが公安とか、絶対に追われたくないですね(笑)。

古屋 そうですよね(笑)。松坂桃李さんの役はまだ言えないのかな……? 二階堂ふみさんは、世界医療機構の医師役だったりと、もうキャストが『アベンジャーズ』みたいな感じで。説明が難しい物語ではあるのですが、間違いなく1シーン1シーンが本当にこだわって撮影されていて、観ている人は1秒1秒楽しめる作品になっていると思います。福澤(克雄)監督が、速い展開でテンポ良くコマを切っていかれるのも相まって、本当に展開が速く、物語が進んでいくんじゃないかなと思います。

バァフ 堺さんとご一緒していかがでしたか?

古屋 やっぱり緊張はしました。他のドラマの現場とはまた違った空気感があって。堺さんはたくさんある台詞を、ダーッと1回も噛まずにこなされる姿がまず素敵ですし、撮影に入る前に、後ろの方で役を黙々と作っていらっしゃる感じもカッコ良くて、本当に勉強しかありませんでした。しかも緊迫感、圧を出さずに、柔らかい空気の中でとても良い緊張感を現場で作ってくださる。ああいう空気をどうやって作るのでしょうね……。堺さんだからこそ出る空気感と言いますか。福澤監督とのケミストリーもあると思いますし。だからこそ余計に他の現場では味わえないプレッシャーも感じましたが。

バァフ 以前古屋さんにインタヴューさせていただいた時、自分はグイグイ前に出るタイプではないので、といったお話もありました。この現場でもどちらかというと周りの空気を察してしまうことが多そうな気が。

古屋 以前取材をしてくださった時から比べると、自分では特別意識していないかもしれないですけど、少し変わっていっている気はしますね。周りは見るんですけど、我を出す瞬間が以前よりも増えてきているような。ただ今回の役どころとしては、起きることに対して反応をする、ある種受け身のお芝居が多かったので、このドラマに関しては周りの方々のエネルギーを100%感じて、それに対して自分がどう反応するのか?というところを大事に毎シーン撮っていきました。

バァフ 楽しみです。それと8月からは初舞台があります。音楽朗読劇、しかも『銀河鉄道ノ夜』という名作に挑戦されます。結構、壁が高いですよね(笑)。

古屋 高いです! しかも舞台は初めてなので。僕は朗読劇はもちろん、舞台自体、自分の性格上の問題もあり、得意分野ではないと思っていたんですね。だからこそ、今チャレンジすべきチャンスだと捉えて、今回やらせていただきたいなと思いました。だけど怖いです。

バァフ 歌もあるんですよね?

古屋 はい。今まで音楽はむしろ苦手意識の方が強かった。歌なんてとんでもないっていう感じでしたけど、それこそ挑戦するべきだなと思いまして。

バァフ 稽古はこれからだと思いますが、今の段階での心積りや準備されていることはありますか?

古屋 具体的なレッスンまでは入れていないのですが、気持ちとしては、やっぱり観てくださる方に、表現者として必ずいいものを届けたいという想いがあるので、いかに自分を追い込められるのか?というところは楽しみたいなとも思っています。

バァフ 古屋さんはジョバンニの役ですが、この作品自体にはどんな印象や感想をお持ちでしたか?

古屋 読む人によって感じ方も違うのだろうなと思いましたし、生と死と向き合う作品だなとも思いました。この作品に触れることによって、自分自身がどういうものに幸せを感じるのか?見えてくる気がするし、ジョバンニに関しての解釈もたくさんあるだろうなって。

バァフ カンパネルラを失った後、ジョバンニの気持ちをエモーショナルに歌い上げるシーンなど出てきそうです。

古屋 絶対に出てきますよね。しかも今回、お客さまとの距離がとても近い会場なので緊張しそうです。これが逃げに聞こえたらちょっとあれなんですけど、技術で言うと訓練されてきた方々の方が歌を伝えるという意味では絶対に上手いじゃないですか。だから今の僕ができるのって、本当にジョバンニの気持ちになるということかなと。技術だけではなく感情や言葉でいかに想いを伝えられるか?そちらに優先度をちゃんと持ちたくて。古屋呂敏を通して、僕が今まで感じたことがある感情を通して、言葉をいかに届けられるか?を大事にしたいです。

バァフ こちらの勝手なイメージですが、古屋さんは自分の感情をぶちまける前に、理性が働いてしまいそうな感じがします。自分を曝け出すことに関して、何か思われることはありますか? 例えばミュージカル俳優の方など、感情の放出量がとんでもないと思うんです。

古屋 理性的になってしまうところはあると思います。ただ僕、できると思います。何でしょう、ストッパーを外す準備はずっとしていて。この先もこの仕事をやると覚悟を決めた時から考えていたので、問題はその外し方かなと。ちゃんと伝わる外し方なのかどうか?だから、その調整は必要だと思います。ただ、今までとは違う自分を見せられる1つの機会としても、この作品を観ていただいた方の心に何かを届けたいと思っています。

バァフ 感情を出す、ということで言えば、〈Netflix〉の『オオカミちゃんには騙されない』でじゅりさんに、「ロビンはもっと弱いところを出していいんだよ」みたいなことを言われていましたよね。

古屋 言われていましたね(笑)。

バァフ もっと感情を素直に出しなよと。

古屋 (笑)まぁ、なのでそうですね、やっぱり普段は理性的に論理立てて物事を考えることの方が多いので、そうじゃない自分と出会えるように頑張ります。

バァフ 恋愛リアリティ番組にまさか古屋さんが出られるとは、びっくりでした。

古屋 自分でも一生ご縁はないだろうなと、恋愛リアリティ番組はないだろうなと思っていたのですが、自分の中で心の変化があったと言いますか。今の時代の流れを考えると、自分をいろんな形で伝えられるのだから、挑戦しないのは勿体無いんじゃないかなと思って。僕は役者とカメラマンの仕事だけをやってきたので、きっとそれなりの先入観は持ってしまっていたし、自分が苦手だったらやらないという考え方が強かったんですけど、恋愛に挑戦することで伝えられるものがあると思いました。僕を観てくださって、「こういう考えもあるんだ」とか、頑張っている姿を観て少しでも勇気をもらえる人が1人でもいたら嬉しいです。あと、事務所の先輩の大泉 洋さんが——『元彼の遺言状』でお世話になってからすごく良くしてくださっている先輩なのですが——今はいろんなことに挑戦しろと。俺は何でもやったと。『水曜どうでしょう』のカメラの前でトイレもしたんだと(笑)。「何も隠すものないんだ、俺は」というお話を聞いて励まされたところも大きいです。

バァフ いざやってみると、反響も多いのでは?

古屋 そうですね、ありがたい話で。身近な友人からは、「変わんないね」とは言われました。番組の演出上、キャッチーな言葉が使われていますけど、本当に欲がない感じで撮影現場でもいたので、それが逆に女性からは余裕に見えたのかなと、振り返ると思います。

バァフ すごいモテっぷりで。自信は付きましたか?

古屋 いや、逆に不安にもなりました。「俺のことをまだ知らないじゃん」みたいな。ひねくれているかもしれないですけど、本当にありがたい、嬉しいなという気持ちと、感情を当てられるとそれに対して応えないといけない、責任を持って向き合わなければいけない気持ちが出てきてしまったので、結構苦しいところもありました。あと、全員と真面目に向き合っていたら気持ちも身体も持たないなって、途中で感じました(笑)。

 バァフ 1話目で、ソファにみんなで座っている場面がありましたよね。あそこで桜子さんの横に座っている絵が何かしっくりきて、この2人お似合いかも、と思ったら、いきなりじゅりさんと早々に仲良くなっていて。

古屋 あー、そう聞くと面白いですね(笑)。

バァフ 古屋さんはどちらかと言うと、グイグイくる積極的な女性の方がお好きなのかな?と観ていると思ったりしたのですが、実際はどうですか?

古屋 (笑)その考察は面白いです。いや、でも、まさに、だと思います(笑)。

バァフ 自分にないものを人に求めるとか言いますし。ただじゅりさんからの想いが大き過ぎて、古屋さんは受け止めきれないんじゃないかなとも思ったり(笑)。という中で「太陽LINE」を使ってMikakoさんと2人でデートに行ったのには随分驚きました。

古屋 めちゃくちゃ観てくださって本当にありがとうございます。嬉しいです。Mikakoは、最初に魅力的だなとは思っていたんです。第一印象の話ですけど。ただ僕は今回の参加者で最年長ということもあって、色々と思うところもありました。もちろん台本がないので、それぞれの想いで本当に動いていますから、この先の展開もますます読めないんじゃないかと思います。自分としては、欲がない僕がどうなっていくか、見守っていただけたらと。いや、僕がどう動くか?というところで、ちょっとびっくりされることがあるかもしれません(笑)。観た後に嫌いにならないでください、またぜひ取材してください(笑)。

バァフ もちろんです。出てよかったですか?

古屋 そうですね、最初は、恋愛しに来たとはいえ、自分がそこで何ができるのか?模索したし、悩むことも多かったのですが、終わってみると、出てよかったと思っています。理由としては、今の年齢になると、いろんなことを理解してしまう、分かった風になっていることも多かったんです。例えば何かが起きた時に、「この人はこういう想いがあってこういうことを言っているんだろうな」、「こういう意図があるんだろうな」と、ある出来事に対して予測してしまう癖が付いてしまったんですね。でもそうなると、どんどん心が動き辛くなっていくんです。そんな自分が、この環境に入って、5人の女性と向き合う時間ができて、ちゃんと相手を知ろうとすると、「自分の頭が固まっていたな」とか「自分って実はこういう欲求があるんだ」とか「ああ、こういう人が好きなんだな」と再発見できました。それと、自分の経験則や感覚が意外に間違っていないな、と思うことも確認できて。いろんなことが勉強になったので、本当に成長できましたね。あと振り返って思うのは、女の子にはやっぱり勝てないなと(笑)。女性は強し、男はバカだな、と思いました(笑)。

トップス(90,200yen)、パンツ(52,800yen) / 共に、SARTO(Sian PR tel.03-6662-5525) タンクトップ(1,980yen) / CASPER JOHN(Sian PR) ネックレス(5,500yen)、ブレスレット(4,400yen) / 共に、LHME(Sian PR) ※すべて税込

日曜劇場『VIVANT』

原作・演出/福澤克雄 出演/堺 雅人、阿部 寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司、他 毎週日曜夜9時より〈TBS〉系にて放送中

 

【WEB SITE】

www.tbs.co.jp/VIVANT_tbs

 

 

音楽朗読劇『Song Storytelling in BAROOM「銀河鉄道ノ夜」』

演出/小見山佳典 出演/古屋呂敏、三浦涼介/壮 一帆、貫地谷しほり/TAKE(Skoop On Somebody)、島袋寛子 8月11日〜13日、18日〜20日、25日〜27日まで東京〈BAROOM〉にて上演  ※古屋は1週目の8月11〜13日の公演に出演

 

【WEB SITE】

songstorytelling2308.peatix.com

 

『オオカミちゃんには騙されない』

出演/大久保桜子、ギャビー、JU!iE、西村歩乃果、Mikako(FAKY)、米村知希、Who-ya(Who-ya Extended)、中尾暢樹、白鳥大珠、古屋呂敏 〈Netflix〉にて独占配信中

 

【WEB SITE】

www.netflix.com/jp/title/81642184

INFORMATION OF ROBIN FURUYA

 

【WEB SITE】

www.amuse.co.jp/artist/A8922/index.html

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