CULTURE

SixTONES初のドーム公演。〈東京ドーム〉初日に魅せた6人の“今”

MAY. 23 2023, 7:30PM

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撮影 / 井上ユリ 文 / 上野綾子

1月から『SixTONES LIVE TOUR 2023 「慣声の法則」』で、全国6都市を周ってきたSixTONES。ツアーの集大成でもあり、デビュー前からの念願でもあったドーム公演が、4月に〈京セラドーム大阪〉と〈東京ドーム〉にておこなわれた。〈東京ドーム〉でのライヴの初日は4月21日。「Overture-VOICE-」がドームに響き、6つの顔のオブジェから現れたメンバーに、この日最初の大歓声が起こる。開始早々にオーディエンスを沸かせたのは2曲目の「Amazing!!!!!!」。Jr.時代の未音源化曲で、アリーナ・ツアーではセット・リストに入っていなかったものだった。続く「Navigator」、「シアター」では、メイン・ステージからセンター・ステージを通り、バック・ステージへと大きく移動。オープニングから攻めまくり、7曲目の「Boom-Pow-Wow!」が終わったところで、やっとメンバーたちの挨拶へと進んだ。その後も彼らのステージは目を見張るシーンが続く。〈Reebok〉のCMソングにもなった「Drive」では、メイン・ステージに改造ジープが! 髙地優吾の運転で他5人が後ろに乗り込み、外周を一周した後、最新曲の「ABARERO」を炎に囲まれながら披露し、この日唯一のMCへ。5万5千人もが集まる広いドームなのに、メイン・ステージの階段にぎゅっと集まって座り込むメンバー。まるで放課後の男子高校生のような愛おしさだった(1人思い出話を始め、どうしてもエモい話をしたがる松村北斗の気持ちも少し分かった気がした)。そして、SixTONESのライヴあるあるがこの日も。これまでMCが長過ぎて、スタッフからマイクの電源を落とされたり、会場の電気を消されたりと攻防を繰り返し、それがある種名物にもなっていた彼らだが、この日も(ドーム公演なのに!)安定に電気を消された——かと思いきや、実は今回は演出(今までのやり取りを伏線にしてしまうチーム・SixTONESに完全にしてやられた……)。真っ暗な会場から、スペシャル・ゲストのYOSHIKI(X JAPAN / THE LAST ROCKSTARS)が登場! デビュー曲の「Imitation Rain」を手掛けた彼が、「僕たちがいつかドームに立つ日には、YOSHIKIさんとパフォーマンスをしたい」というメンバーとの約束を果たしに来日してくれていた。森本慎太郎の「紅に染めてー!」の声により、一気にファンの持つペンライトが赤に変わる。YOSHIKIの伴奏が始まると、ピアノを囲む6人。メンバーとYOSHIKIと、全員が目を合わせながら歌い上げる、なんとも美しく感動的なステージだった。

後半のステージは、SixTONESお馴染み、爆上がりナンバーの連発。ファンも巻き込み、会場のヴォルテージは一気に上昇。「S.I.X」から「Special Order」、「RAM-PAM-PAM」、そして「Outrageous」と一気に駆け抜ける。MCの時はあんなに余白を感じていた空間が、パフォーマンスとなるとグッと狭く感じる。そして本編の最後、「Again」をしっとりと。つい先程まで、あんなに激しく踊っていた彼らが柔らかに歌う様もまた良くて、京本大我のアレンジと5人のユニゾンを聴きながら、しみじみと歌詞に想いを寄せる。ドーム公演だからという特別な挨拶などもなく、本編は終了。まだまだここからだと、彼らの強い意志を感じるライヴだった。

アンコールで歌った「この星のHIKARI」は、SixTONESが初めてもらったオリジナル曲。会場の大合唱を聴き、自然と輪になる彼ら。溢れる想いを堪えようと田中 樹が顔を少し歪めると、それを見たジェシーが思わず目に涙を溜める。6人が微笑みながら互いに顔を見合わせ、肩を組んだその瞬間は、この先もずっと心に留めておきたいほどに美しいものだった。

『SixTONES LIVE TOUR 2023 「慣声の法則」』
4月21日〈東京ドーム〉にて上演終了

INFORMATION OF SixTONES

森本慎太郎が出演する放送中のドラマ『だが、情熱はある』(〈日本テレビ〉系)の主題歌『こっから』が6月14日に〈ソニー・ミュージックレーベルズ〉より発売。

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