
〈sio〉と、料理と、今日の私。第6回 Guest/森田望智
撮影 永田拓也(W)
スタイリング 杉浦加那子
ヘア&メイクアップ 鷲塚明寿美
文 松坂 愛
料理だけでなく様々なホスピタリティが高く、味わったことのない驚きの出会いがある、代々木上原のモダン・フレンチ〈sio〉。オーナー・シェフの鳥羽周作をホストとして、多彩なゲストを招き、新しいレストラン体験を伝える当企画。第6回のゲストには、放送中だけでも、『一億円のさようなら』〈NHK BSプレミアム〉、『恋する母たち』〈TBS〉系、『あの子が生まれる…』〈フジテレビ〉系とずらりと作品が並ぶ、各所から引っ張りだこの森田望智を迎えた。
心も身体も幸せを体感する優しい料理
レストラン体験があまり多くはないという、今回のゲスト・森田望智のために用意したのは鳥羽曰く「ザ・レストランというクラシックな料理」。慣れない場所に喜びとドキドキが入り交じる森田の前に届けられたのは、「馬肉のタルタル」。「崩すのがもったいないです」とそーっと混ぜ合わせ、パクリと食べると「初めての味! おいしい!」と嬉しそうな顔へとシフト。〈sio〉の料理を前にすると、なるべく味わいたくなり、会話をすることをつい忘れてしまうのだが――「さっき、おいしくて気づくと無言になるとおっしゃっていたじゃないですか? 今、それがすごく分かります(笑)」と森田も納得のようだ。
料理をよくするという森田。次の料理の前に、〈sio〉初のレシピ本『やさしいレシピのおすそわけ #おうちでsio』をパラパラとめくりながら、「作れそう!」と興味津々。2品目は、フランス産のキャビアがたっぷりのった繊細な見た目のパスタ料理。「貝の味がパスタに染み渡っています!」とビックリしながら、一生懸命においしさを豊かな表情で伝えてくれる。仕草含めとても愛らしい人だ。
合間にペアリングのドリンクの味とその香りを楽しみつつ、次いで森田が好きだというメインのお肉料理へ。フォアグラがのったお肉料理は「すごく艶々していてキレイ!」と見惚れるほどなのに、口へ運ぶと「勇ましい」へと印象を変えていく。新体験の連続に、「大事に食べたいです、幸せ」と最後の一口まで堪能する森田がいた。

今回のメニュー
「sio風ロッシーニ」

「馬肉のタルタル」

「蛤の冷製パスタ キャビア添え」

「sioアイス」



INFORMATION OF sio
〈DIRITTO〉、〈Florilege〉、〈Aria di Tacubo〉などで研鑽を積み、〈Gris〉のシェフに就任した鳥羽周作が、 2018年7月、オーナー・シェフとして自身のすべてを出し尽くしてオープンしたレストラン。
東京都渋谷区上原1-35-3
tel.03-6804-7607(12:00〜22:00)
予約制
水曜定休、不定休(ランチは土・日・祝日のみ)
ディナーコース10皿(10,000yen)、ランチコース6皿(7,000yen)
※別途、ペアリング・ドリンクを頼むと、各料理によって取り合わせが楽しい、希少なアルコールかティーが供される。
※〈sio〉初のレシピ本『やさしいレシピのおすそわけ #おうちでsio』が〈小学館〉より発売中

INFORMATION OF MISATO MORITA
『一億円のさようなら』
演出/川村泰祐、村上牧人、山内宗信 出演/上川隆也、松村北斗(SixTONES)、森田望智、安田成美、他
毎週日曜夜10時より〈NHK BS プレミアム〉にて放送中
※森田望智の待機作として、11月6日公開の映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』がある