
〈sio〉と、料理と、今日の私。第3回 Guest/山崎紘菜
撮影 阿部裕介(YARD)
スタイリング 三浦真紀子
ヘア&メイクアップ 室橋佑紀(ROI)
文 松坂 愛
料理だけでなく様々なホスピタリティが高く、味わったことのない驚きの出会いがある、代々木上原のモダン・フレンチ〈sio〉。オーナー・シェフの鳥羽周作をホストとして、多彩なゲストを招き、新しいレストラン体験を伝える当企画。バァフアウト!5月号で掲載となる第3回のゲストは、大林宣彦監督が手掛ける映画『海辺の映画館-キネマの玉手箱』に出演、自身にとってハリウッド・デビュー作『モンスターハンター』の公開も控える山崎紘菜をお招きしました。
特別な想いが湧く〈sio〉ランチ
「昨日の夜もプロテインだけにして、朝も抜いてきました(笑)。楽しみだな〜」と笑みを浮かべる山崎紘菜は、その抜群のスタイルとは裏腹に「めちゃくちゃ食べます。炭水化物が大好きです」なのだとか。テレビやドラマの影響で、フレンチが自身のトレンドだと言い〈sio〉の料理に興味津々。この日は「味将軍T」と呼ばれる〈sio〉の副社長で、山崎の大ファンの谷川秀治がお出迎え。「食」にまつわるトークを弾ませていく。
そうこうしているうちに、テーブルに色鮮やかな料理が。「紘菜の菜は、菜の花の菜なんです。私の中で菜の花は特別で」と、自身の名前からチョイスされた食材を使ったメニューに嬉しさが込み上げる山崎。一口ほおばれば、「おいしい!」と愛らしい表情を見せる。「365日食べられますね(笑)。〈sio〉にくるまで、フランス料理ってお堅い感じがしていたんです。イメージが変わります」と食が進む。
「僕らの仕事は、99%は大変なことなんですけど、残りの1%の瞬間、『おいしい!』が嬉しいからやっているところがあるんです。でも今日『おいしい!』と言ってもらった料理も、明日作る時は壊してゼロから作ります。毎日同じものを作るなら、仕事ではなく作業になってしまうので。もっと新しいものを提供したいんです」と熱い想いを伝える鳥羽。お芝居にも通ずるようで、その言葉に山崎も共感し、深く頷いた。気付けば、当初〈sio〉のアイス含め4品だったところ5品を完食。大満足の姿があった。


今回のメニュー
「蕗味噌とホワイトアスパラのリゾット」

「ホタルイカと菜の花のプッタネスカ」

「鳥のもも肉のソテー」

「〈sio〉ラーメン」

「〈sio〉のアイス」


INFORMATION OF sio
〈DIRITTO〉、〈Florilege〉、〈Aria di Tacubo〉などで研鑽を積み、〈Gris〉のシェフに就任した鳥羽周作が、 2018年7月、オーナー・シェフとして自身のすべてを出し尽くしてオープンしたレストラン。
東京都渋谷区上原1-35-3
tel.03-6804-7607(12:00〜22:00)
予約制
水曜定休、不定休(ランチは土・日・祝日のみ)
ディナーコース10皿(10,000yen)、ランチコース6皿(7,000yen)
※別途、ペアリング・ドリンクを頼むと、各料理によって取り合わせが楽しい、希少なアルコールかティーが供される
※現在、数量限定でランチ時にテイクアウトの弁当やバインミーを販売中
INFORMATION OF HIRONA YAMAZAKI
2020年の公開予定作品として、『海辺の映画館-キネマの玉手箱』(大林宣彦監督作品)、『モンスターハンター』がある。2021年公開予定の『ブレイブ‐群青戦記‐』ではヒロインを務める。