先端的なモード、カルチャーの感触を踏まえつつ、豊かな描画力と高いグラフィックセンスを兼ね備えた写真表現、それが中野敬久氏の世界です。特に音楽シーンにおけるアーティストたちとのコラボレーションでは、雑誌や広告、CDジャケットなどのメディア、フィールドを問わず、時代を彩る印象的なビジュアルアイコンを数多く生み出しています。
本展は彼にとって初めての個展です。オルタナティブ・ギターロックバンド「ART-SCHOOL」を撮影した写真を展示するもの。2006年にCDジャケットの撮影で出会って以来、ずっとART-SCHOOLのアーティストポートレート、ライブドキュメンタリーなどを、メンバーとの信頼関係の中で撮影してきましたが、そのバンドが2011年末をもって、メンバー4人のうち2人が脱退するに至って、総集編的なライブDVDが発売されるのを機に、中野氏も思い入れの深い彼らの写真をまとめて公開することを決めました。モノクロームを中心に、一部耽美的なカラーを交えて撮り続けたドキュメンタリータッチの写真群からは、ART-SCHOOLの甘美なビート感とソリッドなギターロックに対する、中野氏からの返歌が聞こえてきます。
90年代までに見られた音楽とビジュアルカルチャーとの豊かなリンゲージが失われたと言われて久しい現在ですが、クールな2D表現は今でも音楽に根ざしうることを、中野氏は彼の個性の中で無理なく証明し続けているようです。
約30点あまりのプリントが展示・販売されるほか、この展示に合わせて刊行されるオリジナル写真集も会場にて先行販売されます。
【開催概要】
タイトル : 中野敬久 Fade To Black
会期 : 2012年3月2日(金)~ 3月14日(水)
開館時間 : 11:00~20:00 最終日のみ~18:00 木曜休廊
ギャラリートーク : 2012年3月2日(金)18:30~19:00
木下理樹(ART-SCHOOL)× 中野敬久
中野敬久(なかのひろひさ)フォトグラファー
1993年に渡英し、ロンドン・カレッジ・オブ・プリンティングにて写真・映像を学ぶ。撮影スタジオにてアシスタントを経験した後、帰国。ファッション誌、音楽誌、カルチャー誌などのファッションストーリーや、国内外のアーティストたちのポートレート、CDジャケット、広告などを幅広く手がけている。2011年、世田谷区下馬に自身のスタジオ「RIOT HOUSE」をオープンした。
【会場・問い合わせ先】
GALLERY SPEAK FOR
150-0033 東京都渋谷区猿楽町28-2 SPEAK FOR B1F
T.03-5459-6385 F.03-5459-6386
開廊時間:11AM-8PM 最終日のみ6PMまで
休廊:毎週木曜日・年末年始
2012.2.16.update






