放蕩の末の若旦那の未熟で非力な船頭ぶりが、乗客もろとも次々と災難に巻き込んでいくスクリューボール・コメディ的展開の「船徳」。おっとり品のある口調が常のさん喬が、品性そのままでバカバカしい噺を爆笑編にした名演。ジャケ写が秀逸、このアクションを映像を観たくなることウケアイ。
夢の中の女に焦がれて怖い誘惑に手を出しかけるダークファンタジーともおっちょこちょいともサスペンスとも括れない不思議な味わいの「胆潰し」。あっ、と落とすサゲを知ってしまうと面白さが半減してしまう噺を、登場人物をしっかり描写する情け深い演出でチャームアップしていて素晴らしい。(増井志乃)
2011.12.17.update






